さいたま市データアカデミー

2020/5〜9月にかけて埼玉県さいたま市職員研修として、全5回でデータアカデミーを行いました。
(データアカデミーとは市川博之が考案したサービスデザインの思考を用いたデータ利活用講座になります)

さいたま市では公共施設マネジメントをテーマに政策立案型の手法で4グループに分かれます。

2020/5/28 第1回目

まずはデータアカデミーとは何か、研修に使うための課題を再設定し直すため
目標、問題、課題を考えるトレーニングをオンラインで行いました。

このトレーニングでは、デザイン思考を用いて本質的な問題を考えていきます。表面的な課題を叩き潰すのではなく本質を解決していかないと、根本的な解決にはならず、今後の研修の途中でデータ利活用まで行き着かない為、必要だと感じた自治体にはまずこちらの講習を受けることをお勧めしています。

講師:市川博之

2020/6/29 第2回

データ利活用とは何か、庁内でのデータ活用方法を講師から説明した後
第1回で行った課題の確認と、仮説の作成をし、仮説を裏付けるためのデータとして何が必要かを考えます。

思いつきの何となくの課題ではなく、裏付けの取れる課題を解決をしないと何の効果も生まれない無駄骨になってしまいます。
その為、現場の人が実感している課題であってもデータを取ることが重要です。

仮説をフレームを使って検証する様子

講師:市川博之
テーブルファシリテーター:市川希美
グラフィックレコーディング:德永美沙

2020/7/20 第3回

仮説を裏付けるための対象データの確認と、データ分析を行います。

データ分析をする前に完成イメージ(設計書)を作成する事で、分析自体が自治体職員ができなくても他の業者などに依頼することが可能になります。
どのデータを使って、どう見せたいを相手に伝えらるかの設計図ができてからデータ分析となりますが表現方法に時間をとられデータ分析は宿題となりました。

また、この日は全員が入れる部屋が確保できなかった為、隣室同士で講師の音声をオンラインで流しながら研修を行いました。

設計図例

講師:市川博之
テーブルファシリテーター:市川希美
グラフィックレコーディング:德永美沙

2020/8/31 第4回

分析結果の評価から制作立案を行います。
宿題になっていた分析されたものを共有し、その結果から政策のゴールと解決方法を考えます。
解決方法の考え方ではダイレクトな施策とそれ以外の別の手法、複数を考えていくことで課題が解決した後の価値を増やす視点を持つことができます。

データ分析の様子

講師:市川博之
テーブルファシリテーター:市川希美
グラフィックレコーディング:德永美沙

2020/9/16 第5回

解決策(施策)に対して費用対効果を考えます。
定性的、定量的な効果を洗い出しその施策を実施する価値があるのかどうかを判断する基準を作り、指標を作成することで施策の成否が測れる様になります。

研修の結果として4つのグループでそれぞれの指標を出すことができましたが
検討した政策内容ではさいたま市が立てている公共施設マネジメントの削減数値に届かない為、もっと敷地面積が広い公共施設に対して政策を立てていく必要があることがわかりました。

講師:市川博之
テーブルファシリテーター:市川希美
グラフィックレコーディング:德永美沙

データアカデミー

データアカデミーの手法については「課題解決の7Step」としてぎょうせい社より販売中です、電子書籍版もありますので気になった方は是非ご覧ください。

データアカデミーは研修なので、実際の政策立案ではなかなかできない、この施策ではダメだったということが判明することも研修の価値となっています。
その為に実際の課題を持ち込んでの研修となり、参加者も実際に業務に関わる人への参加をお願いしています。
研修をご依頼の場合は上記の点をご理解いただきます様お願いいたします。


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